街のグランドデザイン 前編

ここ数年の長崎のまちづくりを考えた時に、どうしても気になることがあります。それは、県内各市町村のことを踏まえた上で、長崎県をどんな街にしたいのか?どんなまちづくりを行っていくのか示せているのだろうか?ということです。

例えば、県立図書館の問題。これまで長崎市にあった県立図書館を新設する大村市立図書館と合築し、長崎の歴史に関する郷土資料は行政文書とともに現在地の長崎市に残すというものです。

長崎市と時津、長与両町を合計した人口は約51万人で、多くの大学や専門学校、高等学校は長崎市およびその周辺地域に集積しています。離島からは海路利用者が多いことも考えると、大村では県民の大部分が不便を感じることになります。また、郷土資料の分散により研究に余計な負担がかかることになります。知の拠点として県民を支える県立図書館の性格を考えると、問題点の方が大きく、図書館の携わる専門家にも、この決定に疑問を唱える方が少なくありません。

このように、合理的、効率的なまちづくりが出来ない理由は何でしょうか?明日はその点を書いてみようと思います。

(吉村まさとし)